紙フィルター不要!口当たりよくなめらかな味にする微細メッシュのコーヒードリッパー
ん?これっていつものコーヒー?いつもの豆なのに、違う美味しさ!
おうち時間が増えると、一息入れるにも「美味しいコーヒーが飲みたいなぁ。」ってなりますよね。けれど、そのたびに買いに行くのも面倒だし、それなら「自分でコーヒーを淹れてみようかな。」と、器具を揃え、いろいろな豆を試し、いつのまにか自分好みの「コーヒー探し」が始まってしまった!・・・、なんて方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
そんなあなたにおすすめしたいのが、今回ご紹介する「STメッシュドリッパーM」。
ステンレス製の微細メッシュフィルターが、いつものコーヒーを、口当たりよくなめらかな味わいにします。
コーヒー豆の持つ本来の味わいを余すことなく楽しめる、そんなコーヒードリッパーです。
■ 開発の背景
微細メッシュフィルターは、600メッシュの高密度で編まれたステンレス製のコーヒーフィルターです。紙との違いはコーヒー豆の油分まで抽出できること。また、金属製フィルターとしてはとても目が細かいので、淹れたコーヒーに混じる微粉を抑えることができます。
淹れてみると、「えっ?」という軽い驚きとともに、ペーパーフィルターとは違った味わいを楽しめることに気が付きました。いつものコーヒー豆なのに・・・。(※コーヒー豆の種類や諸条件で効果は変わります。)
しかし良いことばかりではありません。もともとペーパーフィルターのように平らに畳まれているのですが、開くと(金属製なので)その折りぐせが戻らず、無理に直そうとすると余計なシワも増え、フィルターとして使うにはどうにも使いにくいのです。
そこで、「これを使いやすくできたら、みなさんが嬉しい驚きを感じるだろうな。」と考え、このフィルターを使いやすくする為のドリッパーとホルダーを作ることにしたのです。
色々と試した結果、ドリッパーとホルダーを分離させることで、微細メッシュフィルターが格段に使いやすくなりました。シワが少ないまま、折りぐせも緩和されていきます。また、ペーパーフィルターも使用できるようにしました。なので、これ一つで両方楽しめます。
みなさんにも、「ん?これっていつものコーヒー豆なの?」と思ってもらえたら嬉しいです。きっとコーヒーブレイクも盛り上がるでしょう。「STメッシュドリッパーM」が、ゆっくりとした豊かな時間を過ごすきっかけになれたら幸いです。
ポイントは微細600メッシュの高密度フィルター!
「STメッシュドリッパーM」は、ペーパーフィルターの代わりに、極細ステンレス線で編んだ微細600メッシュの高密度な金網フィルターでろ過するドリッパーです。600メッシュとは、25.4mmの長さの間に、網目の数が600あるということです。
<参考>メッシュとは、網目の大きさを表す単位です。1インチ(25.4mm)の長さの間にある網目の数を表しています。値が大きくなると網目が細かくなります。ちなみにザルや網戸で16メッシュくらいです。
コーヒー本来の油分をしっかり抽出。口当たりよくなめらかな味わいに。
ペーパーフィルターは文字通り「紙製」です。紙は液体を吸い取ります。抽出時にはコーヒー豆の色々な成分を適度に吸収することで、スッキリとした味わいのコーヒーになります。
一方、「STメッシュドリッパーM」の微細メッシュフィルターはステンレス製。フィルターは液体を吸い取りません。つまり、コーヒー豆から抽出されたすべての成分が、味わいとして楽しめます。
特に、「油分=コーヒーオイル(旨味成分)」を吸い取らないので、コーヒー本来の、コクやまろやかと表現されるような、口当たりの良さやなめらかな味わいにつながります。
本当に油分は多いのか?比較試験を行いました!
本当に、ペーパーフィルターで淹れたコーヒーと、微細メッシュフィルターで淹れたコーヒーに、油分量の違いはあるのか?検査機関に依頼し、二つのフィルターで淹れたコーヒーの脂質量を測定しました。(それぞれのコーヒーの脂質量について、ソックスレー抽出法により測定・比較しました。)
結果は表の通り、微細メッシュフィルターで淹れたコーヒーの脂質量が多いことがわかりました。
本当に口当たりよくなめらかな味わいになるのか?
本当に、ペーパーフィルターで淹れたコーヒーと、微細メッシュフィルターで淹れたコーヒーに、味わいの違いはあるのか?検査機関に依頼し、二つのフィルターで淹れたコーヒーの味を評価してもらいました。
<評価方法>
2種類のフィルターで淹れたドリップコーヒーを検体とする。ペーパーフィルターで淹れたコーヒーを基準品とし、基準品を3点として各項目について、微細メッシュフィルターで淹れたコーヒーを1〜5点で官能的に評価する。評価者は、個人の嗜好に応じて採点する。評価者には、一切の情報を与えず、独立して評価させ、他の評価者の評価内容を知ることはできない。試飲に用いた容器は陶器製とし、淹れた直後のものを供した。
評価者のコメント(抜粋)
- 『基準よりも口当たりがとてもよく、なめらかな感じがした。そのため、渋味も抑えられている。』
- 『口当たりがやさしく、コーヒーが苦手な人でも飲みやすい。』
- 『基準に感じられた酸味がない。口当たりが非常になめらかで飲みやすい。』
評価結果や評価者のコメントから、この試験では、微細メッシュフィルターで淹れたコーヒーは、口当たりが良くなめらかだと言えそうです。また、その一因は、ペーパーフィルターのそれよりも「脂質量が多いこと」と考えても良さそうです。
出来上がりのコーヒーに混ざる微粉が少ない。
また、「STメッシュドリッパーM」の微細メッシュフィルターは、「微粉」と呼ばれる「豆を挽いた時に出るとても細かいコーヒーの粉」を通しにくくします。
出来上がりのコーヒーに混ざる「微粉」を限りなく少なくできるので、金属製フィルターで淹れると感じることのある、口に入れた時の粉がザラつく舌触りをほとんど感じません。
繰り返し使えるフィルターでゴミを出さない。
「STメッシュドリッパーM」の微細メッシュフィルターはステンレス製。繰り返し使えるので、ペーパーフィルターを使わずゴミを軽減します。
使いやすさを考えたホルダーとドリッパー。
「STメッシュドリッパーM」には、微細メッシュフィルター以外に、ホルダーとドリッパーが付属します。
微細メッシュフィルターを初めて使用する際、ペーパーフィルターと同じような「折りぐせ」がついています。ペーパーフィルターの場合は、この折りぐせはあまり気になりませんが、微細メッシュフィルターの場合は、素材が極細ステンレス線の為、なかなか折りぐせが取れず、無理に取ろうとすると、かえって余計なシワを増やしたり、フィルターの円錐形がいびつになり使いにくくなったりします。また、傷みも早くなるでしょう。
※画像のフィルターは、実験のため故意にシワを付けたものです。
微細メッシュフィルターを使いやすく
そこで、使い始めは、微細メッシュフィルターの内側にドリッパーをセットし、折りぐせを矯正しながら使用します。こうすることで、微細メッシュフィルターはきれいに円錐形となりドリップしやすくなります。
しばらく矯正しながら使い続けると、自然と折りぐせが取れてきますので、そうなったら、通常通り微細メッシュフィルターの外側がドリッパーになるようにセットして使用します。
ちょっとひと言!
微細メッシュフィルターの位置はどちらでも良いのですが、ドリッパーを外側にセットする方がより使いやすくおすすめです。
微細メッシュフィルターの折りぐせは完全には取れません。また、使用することにより、どうしても少しずつシワが増えていきます。あらかじめご了承ください。
微細メッシュフィルターを長持ちさせる
使い始めはドリッパーを内側にセットし、しばらくしたらドリッパーを外側にセットすることで、微細メッシュフィルターを過度に変形させず、余計な折りシワも少なくすることができ、結果として丁寧に使うことにつながるので、長持ちさせることになります。
サビにくくて割れたりしないオール18-8ステンレス製
「STメッシュドリッパーM」の素材はすべて18-8 ステンレス鋼。この金属はキッチンやバスなどの水回りでよく使用されている金属です。
スプーンやフォークなどにもよく使われていることから、サビにくく、汚れに強いので衛生的に使えるといえます。
陶器やガラスのように割れたり欠けたりもせず、プラスチックよりも熱に強いので耐久性もあります。
実はペーパーフィルターも使えます
「STメッシュドリッパーM」は、ペーパーフィルターでも使えます。使い方は、ドリッパーにペーパーフィルターをセットするだけ。一般的なドリッパーの使い方と同じです。
また、ドリッパーはステンレスワイヤー製です。樹脂製や陶器製のような器具側(ドリッパーの穴の数や大きさなど)で抽出スピードをコントロールしないシンプルな構造です。その特性として、雑味を抑えたすっきりとした味わいになると言われています。
「STメッシュドリッパーM」ひとつで、ペーパーフィルターと金属フィルターの味わいを比べてみるのも楽しいでしょう。
後片付けは、ちょっと面倒かもしれません。
残念ながら、微細メッシュフィルターを使用した後の片付けはちょっと面倒です。これは、他の金属製フィルター全般にも言えると思うのですが、抽出後にフィルターに残っているコーヒー粉を捨てるには、ペーパーフィルターのように「フィルターごとゴミ捨て」というわけにはいきません。
フィルターに張り付いたコーヒー粉をかき出して捨てる必要があります。微細メッシュフィルターの場合は、(抽出後はお湯で熱くなっているので)手で触れる程度に冷めたら、カレースプーンくらいの大きさのスプーンですくってゴミとして捨ててください。そして、どうしてもすくえない部分が少し残りますので、流水で流してください。
STメッシュドリッパーMの使い方
<用意するもの>
- コーヒーサーバー
- お気に入りのコーヒー豆(今回は挽き豆)
- STメッシュドリッパーM
- コーヒー用計量スプーン(もしくはデジタルスケール)※スケールはコーヒー用じゃなくてもキッチン用のデジタルスケールで充分です。
- ドリップ用ケトル 細口のコーヒードリップ用のケトルです。
- タイマー タイマーを使うと再現性が高くなります。コーヒー用スケールにはタイマー機能が付いてますし、スマホのタイマーでも代用できます。無理に無くても大丈夫です。
<では、淹れましょう!>
お湯を沸かします。
STメッシュドリッパーMの各パーツを、ホルダー ⇒ 微細メッシュフィルター ⇒ ドリッパー の順番でコーヒーサーバーに載せていきます。
スケールがあればコーヒーサーバーごとスケールに載せ、カウンターをゼロにします。
コーヒー粉をフィルターに入れます。1杯分は8〜12gくらい。スケールで計るか、計量スプーンで計ります。
スケールを使っていたら、ここで再度カウンターをゼロにリセットします。
お湯が沸騰したらドリップ用ケトルにお湯を注ぎます。お湯をドリップ用ケトルに移すだけで温度もちょうど良くなります。ドリップ用ケトルで直接沸かした場合は、沸騰したお湯が少し冷めるまで待ちましょう。
蒸らし用にお湯を注ぎます。目安として20〜30mlくらいとよく言われますが、コーヒー粉全体を湿らせて、サーバーにコーヒーが少し落ちるくらいで良いと思います。
ここで豆を蒸らす為に30秒くらい待ちます。新鮮な豆の場合はモコモコと膨らんで良い香りが漂いますよね!気分が上がる瞬間です!モコモコを見ながらコーヒーの香りで癒されていると大体30秒くらい経ちます。
さぁ、お湯を注ぎましょう!
真ん中に円を描くように優しく注ぎます。
目的の量を注いだら、あとは落ち切るまで待ちます。待たずに途中でドリッパーを外す淹れ方もありますよね。色々試せるのもハンドドリップの良いところです!
コーヒーが落ち切ったらコーヒーサーバーからSTメッシュドリッパーMを外し、カップにコーヒーを注ぎます。
コーヒー豆の持つ本来の味わいをお楽しみくださいね。また、同じ豆を使ってペーパーフィルターで淹れてみるのも「STメッシュドリッパーM」の愉しみです。
お手入れについて
ステンレスは錆に強く汚れもつきにくいですが、汚れや水あかの付着により錆が発生する場合があります。汚れがひどくなる前にお手入れを行ってください。また、微細メッシュフィルターは丁寧にお取り扱いください。
- 最初にご使用になる前に食器用中性洗剤をつけた柔らかいスポンジで充分に洗ってください。
- 使用後は食器用中性洗剤をつけた柔らかいスポンジで洗ってください。洗った後は水気を拭き取り、充分乾燥させてから保管してください。
- 漂白剤、クレンザーなどは表面に傷をつける恐れがありますので使用しないでください。
- 塩分や酸を含んだ汚れを付着したまま放置しないでください。アルミや鉄などの異種金属と接触した状態で放置しないでください。湿気の多い場所での保管は避けてください。錆や変色の原因になります。